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母親になってから・・・

最近、ここNZのCMで「どうやって酒を飲むか」というCMをやっているのだが、いくつかパターンがあって、女性編は

飲みすぎてフラフラチャラチャラしながら一人裏路地に入って行く、たまたま前から歩いてきた男性に倒れそうになりかかえてもらい・・・そのまま裏路地へ引きずり込まれ・・・
映像はそこで終わり、字幕がでて悲鳴が聞こえる。
結構リアルなCMなのだ。

男性編は
パブで飲んでいてのみ過ぎて、暴力的になってしまう。ウエイターやウエイトレスを張り倒してしまい・・気がついたら自分の家のトイレで血まみれ傷だらけになり倒れている。
それを、小さな娘が見ているのだ。
これも、怖い。

しかし・・・あたしが、目をそむけて見れないのは
男性編で
自宅の庭でみんなでBBQをしている。自分の息子にせがまれ手足を持って飛行機をしてあげる父。夜になり室内に入りお父さんはかなり酔っ払っている。息子にまた飛行機をしてとせがまれて、手足を持って飛行機をしてあげ、ふらふらしている父は状況判断ができず、家具に息子が激突して意識不明。
これが、ちょうどうちの長男くらいの年齢の男の子。

見た瞬間あたしの背筋が凍りついた。
もし、息子にこんなことが起こったら・・・と、考えるだけで怒りと悲しみが襲ってくるのだ。
何もしていない彼に向かって
「ちょっとあんた!こんなことしたらあたし、あんたのこと一生許さないから!」
と、怒りの目を向けてしまうほど・・・・

子供を産んで母親になってから、Newsで同じ年くらいの子供の悲惨なNewsで見ると、居たたまれなくなるのだ。
もちろん、その前も「なんてひどい!」と思っていたが、まったく違う感情なのだ。

もし、うちの子だったら・・・と一瞬でも思ってしまったらもう涙が止まらなくなる。
不安に押しつぶされそうになるのだ。もう自分の人生は終わってしまった、くらいの気持ちになる。
こんな感情は子供が生まれるまでなかったこと。
だから、そのCMも悲惨なNewsも一度偶然見てしまったらもう見たくはないのだ。
もしも・・・うちの子供だったら・・・と考えることすら嫌で怖くて見れないのだ。

昔、日本でも子供に見せたくないTV番組やCMなど、よく新聞の投稿欄に意見が載せてあったが、昔は「そんなにうるさく敏感にならなくても・・・」と思っていたが、今子供が出来てやはりものすごくそういうものに敏感になっている。
そして、TVの前で「こんなCMするなんて信じられない!何を考えてるのかしら!」とえらくムキになり怒ってる自分がいるのだ。

母親になるとは・・・自分の知らなかった自分の世界の扉を開けてしまうことなのかもしれない・・・
と、最近思うあたしであった。

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by mummy71 | 2008-04-12 06:36 | 子育て