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ウエディング♪

あたしの友人が、待ちに待った「プロポーズ053.gifをされました。
この間、飲酒運転のことをネタにさせていただいた友人です。
「こんなんだから、彼もあたしにプロポーズしてくれないのよね007.gif
と言っていた矢先でした。
でも、無事「婚約」

053.gifおめでとう071.gif

そこで、彼女からウエディングの相談を持ちかけられております。
あたしとしては、とても嬉しいことです。
その友人は、最近のあたしの人生を大きく変えてくれた人といっても過言ではない人で、尊敬してます♪
そんな人から頼まれたら嬉しいのは当然+ウエディングの仕事していたのでウエディングのプランを立てるときの楽しさを知ってるので、もううきうきです。

そこで、ふっと思い出した過去のウエディング話・・・・
前置き長くなりましたが・・・・・・こんなことがありました。

もう7年程前の話ですが、あの当時バリバリフレンチレストランでマネージャーをしておりました。ウエディングの仕事ももう何件もこなしていましたので、慣れてきていたころ・・・
私の働いていたところは、ブティックホテルの中のレストラン。
海外からのお客様が、ハネムーンも兼ねてウエディングにいらっしゃるのです。

今回は、イギリスに住む花嫁さんのお姉さまが、すべてウエディングを仕切ってました。
あたしとは、念蜜に1年前からメールのやり取りをしていろいろと決めてました。
ウエディングケーキの注文も「ケーキのアイシングのはアーモンドクリームで、その下にはイチゴのジャムを・・・スポンジの間にもイチゴジャムを入れて、花嫁花婿の人形は花嫁はブロンドで花婿は茶色の髪」などなど・・・
とにかく細かい人でした。
そして、とうとうウエディングの日がやってきました。
花嫁さんにお姉さん、花婿さん、ご両親にお会いしてあたし自信の自己紹介に、改めて本日の時間割などを説明して・・・
式は、ブティックホテルの庭でおこなわれる、「ガーデンウエディング」
30人ほどの人数でした。
ウエディングセレモニーが終わり、花嫁さんと花婿さんは写真撮影へ・・・その間、皆様ガーデンにてフィンガーーフードとドリンクで和やかな時間を過ごします。
レセプション(披露宴)の準備も終わり、花嫁・花婿も戻ってきてあと、30分でレセプション会場へ・・・

わたしは、キッチンへ入り最終チェックをシェフとしてました。

ん?

チェックをしている最中一瞬あたしは固まりました。

ウエディングケーキがない008.gif

あわてて、ベーカリーへ電話を入れましたが、本日土曜日・・・夜7時。空いてるわけがありません。Faxのチェック・・・・
注文は出してある、そして結婚式の日付もあっている・・・いったい・・なぜ?

あ!!!!!!

デリバリーの以来をするのを忘れていました。
日本ならそんなものしなくても届けてくれるものでしょうし、向こうも注文のケーキが当日店を閉める前にあったら「いかがなさいますか?」と連絡もくるでしょう。
しかし、ここはニュージーランド!ディズニーランドのようなポケモンランドのような能天気な奴らのすむ島国です。
そんなもんするわけがない!

あたしは、頭が真っ白でたたずむだけ・・・・・・・・

スーシェフの女の子が、これは大変と電話帳でかたっぱしからベーカリーに電話・・
しかし、この時間空いているところがあるわけがない・・・・

わたしは、急いでオーナーに謝罪、そしてどうするかを検討。
デザート専門レストランに電話で相談。とりあえずそこのホールのケーキを買ってくる。
しかし、お姉さんが1年前から練っていたケーキとはもちろん大違い。
みんなが、相談している間にも刻一刻と時間はせまる。

あたしは意を決して、主催者のお姉さんのところへ
「大変申し訳ございません。」
と切り出し・・・・・・・・・事情を説明。
ひたすら謝るあたし・・・・・・
お姉さん
無言。
そして、
「プロなんだから、あたしが納得するくらいに、なんとかできるのよね。妹には知られたくないの!あの子の人生で一番幸せの瞬間なのよわかってるわよね。」
と言って去っていかれました。
涙が・・・・・・・・・・でも、泣いてる時間なんかないのよ!
周りはあたしの様子を見て
「ちょっと気を静めてきなよ」と言ってくれたのですが・・・そんな時間はない!
そして、最終決断は・・・・・・・・・・
近くのスーパーで

スポンジ
イチゴジャム
アーモンドアイシングクリーム
生花のバラ


を購入。
キッチンのシェフの女の子たちと「即席ウエディングケーキ」を作成したのです。
ハート型にスポンジを組み合わせ、イチゴジャムを塗ってその上からアーモンドアイシングを綺麗に塗って、ハートの横には金のリボンを張り巡らせて、ケーキの表面に生花のバラを差して
最後にオーナが見つけてきた「花嫁花婿の小さなティディーベアー」を座らせたのです。

そして、前菜を食べ終わったレセプション会場へそのケーキを持っていきました。
メインの前にケーキカットをおこなうからです。
涙をこらえ、花嫁さんに悟られないよう
「おめでとうございます♪」
と、バラの花びらをちりばめたケーキを置くテーブルへケーキを設置しました。
花嫁さんはそのケーキを見て

「まーなんて素敵なケーキなの♪とってもかわいらしい!!どうもありがとう」

と、私に声をかけてくれたのです。

あたしは精一杯の笑顔で
「ありがとうございます」と頭を下げて急ぎ足ででてきました。
それからすぐにトイレに飛び込みおお泣きでした。

しかし、その日は忙しい日・・・レストランにもお客さんもいる、これ以上迷惑もかけられない。
あわてて、化粧を直し仕事をはじめました。

デザートも出し終わリ、ケーキをキッチンに入れてケーキを切って皆さんに出しました。
そして、お皿を下げるときに・・・花嫁さんから
「とっても美味しいケーキだったわ!本当にありがとう!」
とまた言ってもらったんです。

もちろん、お客様がかえる前にもう一度お姉さんに謝罪しました。

「妹が喜んでくれてくれたからもういいわ・・・」

と言われました。

そして、次の日・・・レセプションから花嫁花婿が朝食に入ったことを連絡をもらい、それと同時にケーキを取りにベーカリーへ行って、ちょうど朝食が終わって部屋に戻ったところで、彼女たちの部屋を本物のウエディングケーキと共に訪ねました。

そして、彼女に謝りました。
「あなたの大事な大事な日にこんな失敗をおこしてしまって本当に申し訳ございませんでした。お詫びのしようもございません・・・」
と何度も頭をさげました。
彼女は
「もういいのよ!本当にあのケーキ美味しかったし、あたしが注文したものより全然素敵だった!本当にありがとう!お姉ちゃんに怒られなかった?あの人きついから・・」
と言ってくれたのです。

そうです、彼女はケーキがないことを気づいていたのです。
そして、逆にそのことであたしが怒られないように何度もお礼をお姉さんの前で言ってくれてたのです。

もうあたしは、涙が止まりませんでした。
何度も何度も謝りました。

そして、本物のケーキを渡したとき
「素敵だわ!ありがとう!旅先で出合った人たちに私たちのケーキを渡せるわ♪得しちゃったわ。本当ありがとう」
と、何度もお礼を言ってくれました。
なんていい人!!!!
もう、本当涙が止まらず・・・・・・・・
と、そこに・・・男の人の号泣の声・・・

え??

そうなんです、そのあたしたちのやり取りを聞いていて花婿さん感激して泣き始めたのです。

「僕こういうのに弱いんだよ・・・」

といって笑い泣きしてました。
もう、みんなそこから大爆笑!

こうして、ハネムーンに旅立って行きました。

そして、3ヵ月後、オーナーにお礼の手紙が届きました。
そこには、「失敗したときのその後の対処の仕方に本当のプロの心意気が見える。彼女は今まで出会った中でNO1のプロフェッショナルだと思う。一生忘れない暖かいハプニングだ。」とのことが書いてありました。

もちろん、それもオーナーから見せてもらって、また大泣きしたのは言うまでもございません。
オーナーへのフォローも忘れてない人だったんですね。

でもね、頭の中が真っ白になるっていうのはこういうことね。って思うくらい本当真っ白でしたよ。
ウエディングの仕事は、楽しいけどある意味「失敗の許されない仕事」のようなところはあります。
今回友達から相談を受けることになって、あのときのこと思い出して、またウエディングの仕事したくなりました。
個人的にウエディングの相談会社を立ち上げちゃおうかしら・・・
なんて、思ったりもして・・・

クライストチャーチでウエディング考えてる方!是非ご相談を~♪
ケーキの注文だけはご自分でね!(嘘ですよ!)

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by mummy71 | 2008-02-22 08:08 |